半田ごてを握ったら書くブログ 2nd

半田ごてを握ったら書くブログの続きです。

AL2021修理

ヤフーオークションでジャンクとして入手したAcerの液晶モニタ AL2021。
ヤフオクでの話では電源ユニットが故障しているとのこと。電源ユニットを付け替えたらちゃんと表示できたらしい。って、そんなの故障のうちにはいんないじゃんっ!と勢いあまって落札してしまった。

で、早速とどいたのでバラしてみたところ、、、+12V出力のところが+6Vくらいしか出ていなかった。基板上の平滑用の電解コンデンサはすべて1000uFに交換されていた。しかもハンダ付けへたくそ。(他人のことはいえないけど...汗)

んま、ここらへんが原因だろうと、いろいろ調べて適切と思われる容量値をみつけて交換。

出力電圧を測ってみると問題なく+12V.

確認のためモニタを組みなおし電源を投入したが、モニタは真っ黒のまま。
ボタンをいろいろ押してみたり、ケーブルを付け直してみたり、いろいろ試したがまったく改善の余地なし。

この時点で電源ユニットの出力電圧を測ってみると、液晶コントローラ基板側は+12VでOKだがインバータ基板側は+6V。
インバータ側の電圧を測りながら電源の再投入をおこなうと、最初の4,5秒間は+12Vを保っているが、しばらくすると徐々に電圧降下をはじめる。
電源基板をなんども見直し、ヒューズやらショットキーやらシャントレギュレータやら調べてみたがそれぞれには問題なさそう。

いったん、原因を切り分けるために、電源ユニットを取り替えようと思ったが、手持ちで+12Vで合計4.5A出力できるものがないので、なじみのBBSでそのことをぼやいたら「PCの電源ユニットを使えば?」とのこと。なるほど。
倉庫の奥から以前改造て取り外したIBM NetVistaの電源ユニットをひっぱりだし、PCの電源ユニットの使い方をwebで検索。
ありました。
http://www.geocities.co.jp/Playtown/9373/make/atx-power/index.html
なるほどね。そうやって使えばいいのね。+5V出力に負荷をかけてる必要もあるのね。

これ、ATX電源だけど形状が特殊なので再利用できそうもないから、惜しみなく改造。
WEBを参考に+12Vを引っ張り出して、接続したが、やはり画面は真っ暗。
電圧を計測してみると+12Vの電圧降下は発生していない。やはり電源ユニットは壊れていることは確か。しかし、他にも原因があるのも確か。

インバータ基板かも死んでるか?それとも冷陰極管が切れてるか?液晶自身死んでるのか?俺はヤフオクで騙されたのか?と、いろんな思いがめぐるがとりあえず、液晶の裏側から蛍光灯を当ててみるとわずかではあるが画面が表示されていることは確認できた。

これで、インバータか冷陰極管かのどちらかが問題であることは確か。電源投入時に一瞬だけバックライトが付くのでインバータ基板を疑いだす。だいたい冷陰極管が6つ入ってるのに全部が切れるのはおかしいし。
で、基板を取り出してみたところ、こちらもなにか手を入れた痕跡がある。

つか、コンデンサ付いてないしっ!

しかし、こっちの基板はチップ部品ばかり。しかも部品点数が多いので直接の修理はあきらめた。同じ基板が入手できないかと調べてみたが、TDKのカスタム品らしく入手は困難なよう。
さらに調査してみるとおなじ液晶パネルをつかったキットがAITENDOにあり、そのインバータ基板も個別販売していた。
http://www.aitendo.co.jp/product/606

ということで、少々不安は残るもののこれを発注。4,280円の追加出費(涙)


で、しばらくして商品到着。
さっそく改造PC電源と液晶パネルに接続して電源を投入。
ばっちりモニタ動作。これで問題解決。

あとは電源ユニットの物理的サイズとPC用ATX電源なのでその品質。現在、こちらも別途ヤフオクでC/Pのよい電源を入札中。

てことで、落札されるのは数日先なので、とりあえずいまの電源でモニタが使えるように配線だけ作ってしまっています。


設置場所の関係で写真では見づらいけど、現在はこんな感じで利用可能になっています。