半田ごてを握ったら書くブログ 2nd

半田ごてを握ったら書くブログの続きです。

おひさし!そしてmbedさ!

おおよその1年ぶり、ぶりぶり!^^;

嫁の経営していたホテルを売り飛ばして、和歌山から脱出して東京に潜伏してたら、半田ごてを握るスペースを確保できずに、こんな状態です。


つか、mbed!
ちょっと前に ガジェットカフェで「mbed祭」なるものをやっていたので、ちょっと気になって調べてみたら、ちょーおもしろそうなマイコンじゃない?
ついつい購入して、「一人mbed祭」を散発的に開催していたのだけど、先週にMTM06にいったら StarBoard Orangeが割引価格で販売されていたので、部品込みのキットをついつい購入して、久々に本格的に半田づけさぁ。

それまでブレッドボードでチマチマやっていたんだけど、このボードを母艦にしたら、いろいろすげー簡単にできるようになった。ほんと、ブレッドボードチマチマなんて、さようならさ!

つーわけで、しばらくの間は mbed + StarBoard Orangeですごく楽チンなお遊び組み込みライフが送れそうです!


一応、ニコ技の末席を汚しているモノとしては「ハローワールド」をやってみたさ♪ (このリンクはムービーね)

T221用似非コンバータボックス

私の知人友人なら知っていると思いますが、こうみえても(?)私、ハイレゾマニアです。
ハイレグマニアじゃないよ。ハイレゾね。Hight Resolution=高解像度。
いや、ハイレグも嫌いじゃないけど、マニアってほどでもないし。。。(照


で、ハイレゾ好きならご存じの通り、今年の5月、6月くらいからハイレゾマニア憧れの(だった?)液晶モニタ「IBM T221」が破格の値段で大量に中古市場に流通している。一部の噂では某政府関係機関が大量採用して利用していたものがリース切れで中古市場にでてきたとのこと。その数、3000台!
まだ流通在庫がちらほらあるようでヤフオクなどでも取引されているけど、さすがに値崩れしているようで、当初5〜6万円で取引されていたものが、いまでは3万円代いくかどうかくらい。

ハイレグレゾマニアな私としてはもちろん購入してあるわけだが、それを生かせるようなビデオカードなんぞもっていないので、ある意味、宝の持ち腐れ状態。事実、購入してからここ数ヶ月間は購入したままの段ボール箱の中で寝ていた。
こいつをPCで利用するにはそれなりの投資が必要になる。T221の素養やどうやったらPCで生かせるかは、2chの「【3840x2400】QUXGA-Wのモニタ」板あたりで延々議論してるのでそっちを参照してね。

ここまでが先月末くらいまでの状態。
で、最近、iPhoneアプリ開発のためにMac miniを買ったので、そのモニタということでコイツを利用してやろうとおもいたったわけ。

まずはなにも考えずに、普通に接続してパワーオン!

ハイ、最高解像度 QUXGA-W(3,840×2,400)にするとリフレッシュレート13Hzという、とんでもないもんいなってしまいました。とても使えたものではない。マウスカーソルがジャンプしながら動く様はストレスたまりまくる。

どうにかうまくできないものか?
DVI-Dが2系列出力できればまだマシなんだけど、Mac miniはDVI出力1つだし、mini Displayportを有効利用しようとおもうと別個に専用ケーブルが必要になるし、、、と出費がかさむ話ばかり。
DVI Dual Linkを2つのSingle Linkに分離して擬似的にビデオ入力を2つにする「コンバータボックス」なるものが欲しいなぁー。と思い始めた。
でも、これってめっちゃ高価。某政府機関はコンバータボックスは使わなかったようでほぼ中古市場に出てきていない。

しかし、蛇の道は蛇。ほぼ同機能の変換ケーブルを自作する強者が登場していた。
これを見る限り、工夫した配線と抵抗6本でコンバータボックスの代替になるようなので、わたしもマネして作ってみることにした。
DVIケーブルって結構なお値段なのでそれを切り刻む勇気がない私はコネクタとユニバーサル基板で作成。

コネクタはaitendoで1個100円。2mmピッチの特殊なユニバーサル基板を日本橋に遊びにいったときにデジットで購入。いくらだったかは忘れたけど、千円まではしなかったと思う540円でした。

DVIコネクタはそのままではアナログ部分のピンが邪魔で基板には付かないので、そこはペンチでへし折った。またDVIのデジタル部分のピンピッチは正確には2mmよりほんの少し狭いのだけど、そこはお得意の無理矢理差し込むで処理w。

あとは、前述のwebページとかWikipediaのDVIのページとかを参考にしながらプチプチと配線を半田づけ。

で、できたのがこれ。


それではさっそく接続してみましょ!と、Mac miniにDual Link DVIケーブルとコイツを接続して起動してみたが、なぜか13Hzのまま。てか、Single Link 2入力にならない。
配線を丹念に調べてみたけど、まちがった接続はしていないようだし、なにが原因なのかよくわからないので、さらにいろいろ調べてみたところ、、、

Mac miniのDVI出力はSingle Link

らしいことが発覚! orz

Mac miniでDual Linkしたければ mini Displayportへ
専用アダプタを用意しろ!!

ということでした。(<-- いまココ)


なんて、オチなんだ。。。。 orz

バイノーラルマイクをつくる

バイノーラルマイク、、、いわゆるダミーヘッドマイクですね。
ググればそれなりのものがでてきますし、動作原理やその効果はそれらを参考にしてください。

いや、なに、今回も嫁さんリクエストなんですよ。
先月末に家族で種子島H2Aロケット16号機の打ち上げを見学しにいってきたのですが、そこで嫁さんのロケット欲(?)に油が注がれてしましました。
今年は5月にフロリダへスペースシャトル打ち上げ、9月にH2Bそして11月28日にH2Aと計3回、打ち上げ見学にいった(私は2回)のですが、だんだんその記録のための機材にも熱がこもってきて、打ち上げのときの音をリアルに録りたい。などという欲がでてきたようです。

私自身、レコーディングやPAなどのプロオーディオの勉強をしていた時期もあるので、音や録音に関しての基礎知識はそれなりにあって、打ち上げ時の音を忠実に録音するのはできない、出来たとしてもそれを再生することはさらに難しい。という旨を何度も話しているのですが、火の付いた欲望は独自のリサーチの結果、バイノーラルマイクを買う。とまでいいだしはじめました。

バイノーラルマイクはご存じの通り、人間の耳を通した音を忠実に拾おうとする試みで、まぁそれなりに臨場感ある録音が可能ですが、お手軽にはじめるほど安い機材というわけではありません。また打ち上げ音は『音』というより『音圧』『振動』なので録音機材の周波数特性やダイナミックレンジではあの臨場感を再現するのは難しいとおもわれます。

でまぁ、止まらない欲望は、どこからか@ニフティのデイリーポータルZで自作していたバイノーラルマイクの記事を見つけ出し、私に半田付けをさせようとしだしました。
この記事は、安くて小さいコンデンサマイクをステレオイヤホンのように耳につけて録音をする。という、いわばダミーヘッドの代わりにリアルヘッドを使うというもの(笑。
そういえば以前買って作っていなかった秋月のFMトランスミッタキットコンデンサマイクが2ついてたなぁーと思い出し、ジャンク箱を漁って手持ちの部品だけでとりあえずのものを作ってみました。

記事ではコンデンサマイクに電圧をかけてないのでおかしいなぁ?と思ったのですが録音機器側ですでに直流が重畳されているような仕組みなのでしょう。うちでは単3電池1つで電圧をかけて動かしました。


で、結果は上々。ちゃんとバイノーラルっぽい録音はできるようです。
当の欲望の人は、当分ロケット打ち上げはないので、このマイクをもって(つけて?)県立自然博物館に行ってカエルの鳴き声を録ってくる!といっています。



工作というほどでもないのですが、一応、半田ごてを握ったので報告までw

液晶ペンタブレットの改造

うちの嫁さんは美大出身なので、それなりに絵が描ける。
それを職業にしていたわけでも、趣味で絵画を続けていたわけではないのだけど、最近になってPCで絵を描き始めていたようで、マウスでモニタに向かってグリグリやっているのを目撃していた。
そして、もちろん、ほかの絵描きさんがそのようにやっているように必然的にタブレットを欲しがりだした。

で、物欲が発生したら相変わらずのヤフオク。なにやら物色はじめて、WACOM液晶ペンタブレットPL-500のジャンク品をみつけてきた。
こいつ、本体のみで、ペンなし、電源なし、各種ケーブルなし。という代物。
「これ落札したら使えるようにできる?」と聞かれたので、仕様をちょっと調べてみたけど、メーカのwebページにはそれら欠損品の仕様が書いてなかった。まぁ、そんなに変な規格ではないだろうとタカをくくってOKをだした。

で、届いてみたら、電源はEIAJ極性統一プラグで15V/2.1A、USBコネクタは謎のmini-DIN 4pinで専用ケーブル接続、、、と欠品があるとちょっと面倒なものであることが判明。ペンは嫁さん自身が別の人から購入したらしく、別個に届いていたが。
欠損品はメーカから購入することもできるのだけど、たかがUSBケーブルが5,000円とかボッタクっていたので、うちにあるもので改造して使えるようにすることにした。

まず、電源。
15Vってそこらへんにころがっているスイッチング電源では珍しいのでもちろんうちにもないのだが、ノートPC用の16V電源がジャンク箱に入っていたので、これを使うことに。まぁ1Vくらい誤差だよね。と相変わらずの甘い考えで、電圧を落とさずにコネクタだけEIAJ規格にして接続。もちろん使えました。

次、USB。
これがくせもの。USBの規格にmini-DIN 4pinなんてのはないのにタブレット側のコネクタ面には堂々とUSBのアイコンがついていた。mini-DIN 4pinはS-VIDEOのケーブルが使えるのだけど、これはうちには在庫してないし、こんなもののために購入するのもバカらしいので、基板から直接USB信号を取り出してUSB-Bソケットをハンダ付け。最初プラグの規格でピンNo.を読んでしまい、配線を逆にしてしまったが、途中で気がついて、半田しなおし。つっても4線だからたいした手間じゃぁない。

で、PCにドライバをインストールして、接続。

もちろん、完動しました。
これで嫁さんは快適なお絵描きライフを過ごせることでしょうw

今回の出費:
ノートPC用16V電源 -- ジャンク品 。価格不明。
EIAJ極性統一プラグ -- 以前購入して在庫していたもの。85円
USB-Bソケット -- 以前購入して在庫していたもの。50円くらい?
電線、熱収縮チューブ -- 数円

またまたケミコン交換

あー、ぜんぜん書いてない、、ここのブログ。。。だいたい半田ごてを握ってないし。中途半端に作ったりバラしたりしてあるものがヤマほどあるのに。。。(^^;

えーと、またまたPCのマザーボード電解コンデンサを交換しました。
今回はうちのホテルの食堂にあるお客さん用のフリーPCとして使ってる NEC Express5800。

ちょっと前から連続稼働していると突然画面が消えたり、電源断してたりしたのでおかしいなとは思っていたのだけど、先日バラしてみたところ、マザーボード電解コンデンサ 3300uFがぽっこり膨らんでおりました。
すでに過去、MBのケミコン交換は2回の経験して10数個の交換をやっているので、今回も躊躇せずに交換しようと思ったのですが、3300uF/6.3V/105℃ってのは手持ちで在庫してなかった。1000uFで同じ規格のものはあったのだけど、3300uFを1000uFに交換ってのはちょっと気が引ける。たぶん大丈夫だとは思うのだけど。。。

てことで、ケミコンを購入することに。

相変わらずの電子部品過疎地、和歌山なのでもちろん通販に頼るしかない。
秋月には同規格のものはなかったけど、共立エレショップとマルツにはあった。で、共立で買おうとしたところ、なんか会員制にひいたらしく、ちょっと面倒になったのですでに会員になっているマルツで発注。
マルツはちょっと高いのだけど、送料安いし、まぁいいかなと。
もちろん、送料もったいなからほかにもなにか買おうをいろいろ物色していたのだが、今回はグっとくるものがなかった。ここんとこ電子工作してないから、欲しいモノより今あるものをどうにかしたい。という気の方が強かったってのもあるかな。

そんなこんなで真夜中にマルツに発注して翌日に発送してもらって、先ほど到着。
早速、ケミコン交換。
PCバラしてMB取り出してケミコン外して、新しいのつけて、MBを仮組して動作確認。ここまでで30分弱。

MBのケミコン交換の場合、ちょっと大きめ(電力ね)の半田ごてで十分にコンデンサの足を暖めたほうがいいよう。
私の場合、電子工作時は15Wを使ってるのだけど、ケミコン交換時には野外でアンテナなんかのため使っている60Wのヤツで実施。
それと、コテを当ててしばらくしたら「呼び水」ならぬ「呼び半田」を流しこんであげる。MBの半田付けの場合、ランドが小さいので十分に熱が部品面まで伝わらないようなのでちょっとハンダを盛ってあげて熱を伝わりやすくしてから、ハンダ吸引器で吸い出してあげている。
で、コンデンサの足が緩んできたらコテ当てながら、コンデンサを軽く左右に振って徐々に浮かして取り出す。

このときMBにハンダが残ってホールを塞いでしまうこともあるので、その場合はもう一度、吸い出し。
穴が十分に開いたならば、新しいコンデンサを入れて、普通に半田付け。


で、いま仮組みPCは問題なく動作しているようだ。

今回のプライス
3300uFケミコンx3つ 283円


リーズナブルな修理代だなw

なぜだかわからんけど

googleの日本語状態で 「BeagleBoard」を検索すると、ワタシのwikiBeagleBoardのページがトップに表示されるようになってしまった。
たいした内容書いてないし、最近、本業の忙しさにかまけてBeagleBoardさわってないので更新もしてないのだが、いつのまにかトップ表示に。。。。

なぜだ?

つか、逆にこの事実がプレッシャーになってなんか書かなきゃならない気にさせられるのだが、、、(^^;

USBホストケーブルを作ってみた

最近、ちょっと話題のBeagleboardを買いました。
まだ、なんにもしてないんだけど、それ単体じゃ使えないので周辺機器としてHDMI/DVIケーブルやUSB-HUB、USB-Ethernetなんかもそろえました。
で、「miniUSBケーブルはあるからいいや」と思っていましたが、これが大きな勘違い。
miniだろうがなんだろうがUSBなんだからA/B区別があるわけです。で、ホスト(この場合はBeagleboard)につなげるんだから、mini側がAでなくてはならないわけだね。これ知らなかった。(^^;

てことで、miniA(オス) --> A(メス)ケーブルが必要なわけですが、これは一般に「USBホストケーブル」といわれているようで、1000円前後で売ってます。売ってますが、ほしいのは「今」(この時、22:00を過ぎてました)なので、デンキやさんは開いてるわけもなく、コンビニにいって買えるわけでもなく、そもそもこの地域ではコンビニに行くにも車にのって5分や10分かかるので、そういう意味では入手困難な状況でした。(笑

でも、蛇の道は蛇といいますか、ググってみれば同じような問題に出くわしている人たちがいることがわかり、miniBケーブルを改造してminiAを作ってる人たちも結構いましたので、参考にして私もつくってみることにしました。
方針としては、miniBの PIN4とPIN5をジャンパしてショートさせればよいらしい。正確にいうとPIN4がオープンかGNDに落ちてるかでホスト側がケーブルの種類を認識するので、PIN4をGND(PIN5)に接続してホストを騙そうという作戦。

まずは生け贄となるminiB(オス)->A(オス)ケーブル


もともとなにかの機器についてきたものだろうけど、そのなにかの機器が何かもわからんようになってしまい、同じようなケーブルが2本も3本もあるので1本犠牲になってもらうことにしました。


バラします。カッターで切り刻んで中身を露出させます。柔らかいので結構簡単。結線まで切らないように慎重にバラします。

参考にしたサイトなどではさらにハンダ面のところまできれいに露出させていますが、今回バラしたコネクタは熱収縮チューブでカバーされているのでここから先をバラすには結構面倒そう。
なので、直接コネクタ側の端子をジャンパしてしまうことにしました。方法は「はんだブリッヂ」でw。


で、こうなります。

写真の写りがわるので見づらいですがブッリヂされてます。ハンダがこんもり盛られてしまったので、カッターでちまちまスライスして薄くしておきました。
一応、結線は確認しておきます。


で、もうコネクタは元に戻らないので、自己融着テープでぐるぐる巻きにして固定。
熱圧縮チューブとかでもいいのですが、ちょうどよいサイズのものが手持ちでなかったのでこの方法で。


この状態では miniA(オス) --> A(オス)という使い道のない非常に特殊なケーブルなので、A(オス)側をA(メス)に変換します。手持ちにA(メス)コネクタがいくつかあったので、ユニバーサル基板の切れ端とコイツで A(メス) -- A(メス)変換コネクタを作りました。


これでminiA(オス)--A(メス)ができました。いわゆる「USBホストケーブル」ですw


こいつらを接続して、動作確認します。
まだBeagleboardは使える状態ではない(てか、使える状態にするために今回の工作が必要なのだがw)ので、W-ZERO3[es]で試してみることにしました。W-Zero3[es]にUSBキーボードをつないでみます。

成功です。キーボード入力ができるようになりました。
USB HUB経由でメモリカードリーダなんかもつないでみましたが、ちゃんとアクセスできています。

本来の目的ではないけど、W-Zero3[es]にUSB機器がつながってうれしくなってちっと遊んでしまったので、Beagleboardに接続はまた後日ってことで。www