半田ごてを握ったら書くブログ 2nd

半田ごてを握ったら書くブログの続きです。

バイノーラルマイクをつくる

バイノーラルマイク、、、いわゆるダミーヘッドマイクですね。
ググればそれなりのものがでてきますし、動作原理やその効果はそれらを参考にしてください。

いや、なに、今回も嫁さんリクエストなんですよ。
先月末に家族で種子島H2Aロケット16号機の打ち上げを見学しにいってきたのですが、そこで嫁さんのロケット欲(?)に油が注がれてしましました。
今年は5月にフロリダへスペースシャトル打ち上げ、9月にH2Bそして11月28日にH2Aと計3回、打ち上げ見学にいった(私は2回)のですが、だんだんその記録のための機材にも熱がこもってきて、打ち上げのときの音をリアルに録りたい。などという欲がでてきたようです。

私自身、レコーディングやPAなどのプロオーディオの勉強をしていた時期もあるので、音や録音に関しての基礎知識はそれなりにあって、打ち上げ時の音を忠実に録音するのはできない、出来たとしてもそれを再生することはさらに難しい。という旨を何度も話しているのですが、火の付いた欲望は独自のリサーチの結果、バイノーラルマイクを買う。とまでいいだしはじめました。

バイノーラルマイクはご存じの通り、人間の耳を通した音を忠実に拾おうとする試みで、まぁそれなりに臨場感ある録音が可能ですが、お手軽にはじめるほど安い機材というわけではありません。また打ち上げ音は『音』というより『音圧』『振動』なので録音機材の周波数特性やダイナミックレンジではあの臨場感を再現するのは難しいとおもわれます。

でまぁ、止まらない欲望は、どこからか@ニフティのデイリーポータルZで自作していたバイノーラルマイクの記事を見つけ出し、私に半田付けをさせようとしだしました。
この記事は、安くて小さいコンデンサマイクをステレオイヤホンのように耳につけて録音をする。という、いわばダミーヘッドの代わりにリアルヘッドを使うというもの(笑。
そういえば以前買って作っていなかった秋月のFMトランスミッタキットコンデンサマイクが2ついてたなぁーと思い出し、ジャンク箱を漁って手持ちの部品だけでとりあえずのものを作ってみました。

記事ではコンデンサマイクに電圧をかけてないのでおかしいなぁ?と思ったのですが録音機器側ですでに直流が重畳されているような仕組みなのでしょう。うちでは単3電池1つで電圧をかけて動かしました。


で、結果は上々。ちゃんとバイノーラルっぽい録音はできるようです。
当の欲望の人は、当分ロケット打ち上げはないので、このマイクをもって(つけて?)県立自然博物館に行ってカエルの鳴き声を録ってくる!といっています。



工作というほどでもないのですが、一応、半田ごてを握ったので報告までw