半田ごてを握ったら書くブログ 2nd

半田ごてを握ったら書くブログの続きです。

USBホストケーブルを作ってみた

最近、ちょっと話題のBeagleboardを買いました。
まだ、なんにもしてないんだけど、それ単体じゃ使えないので周辺機器としてHDMI/DVIケーブルやUSB-HUB、USB-Ethernetなんかもそろえました。
で、「miniUSBケーブルはあるからいいや」と思っていましたが、これが大きな勘違い。
miniだろうがなんだろうがUSBなんだからA/B区別があるわけです。で、ホスト(この場合はBeagleboard)につなげるんだから、mini側がAでなくてはならないわけだね。これ知らなかった。(^^;

てことで、miniA(オス) --> A(メス)ケーブルが必要なわけですが、これは一般に「USBホストケーブル」といわれているようで、1000円前後で売ってます。売ってますが、ほしいのは「今」(この時、22:00を過ぎてました)なので、デンキやさんは開いてるわけもなく、コンビニにいって買えるわけでもなく、そもそもこの地域ではコンビニに行くにも車にのって5分や10分かかるので、そういう意味では入手困難な状況でした。(笑

でも、蛇の道は蛇といいますか、ググってみれば同じような問題に出くわしている人たちがいることがわかり、miniBケーブルを改造してminiAを作ってる人たちも結構いましたので、参考にして私もつくってみることにしました。
方針としては、miniBの PIN4とPIN5をジャンパしてショートさせればよいらしい。正確にいうとPIN4がオープンかGNDに落ちてるかでホスト側がケーブルの種類を認識するので、PIN4をGND(PIN5)に接続してホストを騙そうという作戦。

まずは生け贄となるminiB(オス)->A(オス)ケーブル


もともとなにかの機器についてきたものだろうけど、そのなにかの機器が何かもわからんようになってしまい、同じようなケーブルが2本も3本もあるので1本犠牲になってもらうことにしました。


バラします。カッターで切り刻んで中身を露出させます。柔らかいので結構簡単。結線まで切らないように慎重にバラします。

参考にしたサイトなどではさらにハンダ面のところまできれいに露出させていますが、今回バラしたコネクタは熱収縮チューブでカバーされているのでここから先をバラすには結構面倒そう。
なので、直接コネクタ側の端子をジャンパしてしまうことにしました。方法は「はんだブリッヂ」でw。


で、こうなります。

写真の写りがわるので見づらいですがブッリヂされてます。ハンダがこんもり盛られてしまったので、カッターでちまちまスライスして薄くしておきました。
一応、結線は確認しておきます。


で、もうコネクタは元に戻らないので、自己融着テープでぐるぐる巻きにして固定。
熱圧縮チューブとかでもいいのですが、ちょうどよいサイズのものが手持ちでなかったのでこの方法で。


この状態では miniA(オス) --> A(オス)という使い道のない非常に特殊なケーブルなので、A(オス)側をA(メス)に変換します。手持ちにA(メス)コネクタがいくつかあったので、ユニバーサル基板の切れ端とコイツで A(メス) -- A(メス)変換コネクタを作りました。


これでminiA(オス)--A(メス)ができました。いわゆる「USBホストケーブル」ですw


こいつらを接続して、動作確認します。
まだBeagleboardは使える状態ではない(てか、使える状態にするために今回の工作が必要なのだがw)ので、W-ZERO3[es]で試してみることにしました。W-Zero3[es]にUSBキーボードをつないでみます。

成功です。キーボード入力ができるようになりました。
USB HUB経由でメモリカードリーダなんかもつないでみましたが、ちゃんとアクセスできています。

本来の目的ではないけど、W-Zero3[es]にUSB機器がつながってうれしくなってちっと遊んでしまったので、Beagleboardに接続はまた後日ってことで。www